ちょうど今日11月17日の夜8時から放送されるNHK EテレのハートネットTVでは、2007年に創刊された日本で唯一の精神疾患の当事者に向けた月刊誌「メンタルヘルスマガジン こころの元気+(プラス)」が取り上げられます。この雑誌の企画・編集を手掛けているのは、千葉県市川市の認定NPO法人・地域精神保健福祉機構コンボ。一般の書店には置いていませんが、口コミで支持を広げ、現在1万部を発行しているそうです。
メンタルヘルスといえば、うつ病。
平成27年度から厚生労働省委託事業として開設されている「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」によると、うつ病は最近の日本では非常に身近な病気と言われています。
うつ病は、日本では約15人に1人が、一生のうちに一度はかかる病気といわれています。「誰がいつなってもおかしくない」と言われるほど、身近な病気です。一方で、うつ病のサイン、こころの不調のサインは、自分ではなかなか気づきにくいものです。中には、気づいても、「職場や家族に心配をかけたくない」という思いから、自分自身で抱え込み、誰にも相談できずにいるケースもあります。そこで、身近にいるご家族の方の「気づき」がたいへん重要な対応の鍵となってきます。
ご存知ですか?うつ病:3 周りの方の注意も大切|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(うつ病・自殺対策を含む)|厚生労働省
まさに仕事一筋だった私の父。仕事中に倒れ、うつ病と診断されました。症状が重いときは新聞を読むことも出来なかったとそうです。
自分では自覚がなくても、今職場でストレスを感じて精神的に不安定なることがあるような方は、もしかすると軽いうつ病にかかっているのかもしれません。
私の話になりますが、娘が生まれて半年経った頃、密室育児気味でストレスがたまっていた妻と衝突することが増えました。その頃ちょうど仕事上で様々なストレスを抱えていたのです。妻にいつもと様子が違うと言われ、初めは抵抗がありましたが、思いきって心療内科を受診してじっくり話を聞いてもらうと、少し心が軽くなりました。同じように重いストレスを抱えていた妻は当時心療内科にどうしても行きたがりませんでしたが、今思うと夫婦で行ってみた方が良かったかもしれません。アメリカのドラマなど見ていると、何か問題が生じたとき、夫婦で気軽にカウンセリングを受けている場面をよく目にして驚いたものです。
病院はネットで調べて評判の良さそうなところにするのがおすすめです。最近では、Webサイト上でお知らせを出している病院が多いです。
うつ病の治療法のひとつにアメリカで流行り日本に入って来た認知行動療法というものがあります。これは薬を使わなくてもできる方法です。一人でもできますが、特に数人のグループで行う集団認知行動療法が成果を上げているとのこと。
初めは誰も自分がうつ病だなんて思いません。自覚がないのです。
でも病院に行って話を聞いてもらうだけでもだいぶ違います。初めは認知行動療法についてわかりやすく説明したマンガなどからスタートしてみるのがおすすめです。