新米パパの子育てエブリデイ

元高校教師が2児のパパに!小1の娘は2026年中学受験予定。サピックスに楽しく通塾中。年少の息子はレゴデュプロ三昧。日々のあれこれを書いていきます。

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中学受験を考えたときに読む本 読書メモ

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中学受験を考えたときに読む本

読書メモです。

わが家の娘ちぇぶちゃんは4歳。小学受験をするかどうかまだ決めかねているのですが、おそらく中学受験はすることになるのではないかという状況です。

ちょっと気が早いのかもしれませんが、中学受験に関する情報を集める一環で、本を少しずつ読み始めることにしました。

中学受験を考えたときに読む本

「中学受験を考えたときに読む本」は、本の中で対談されている方々が書かれている本がうちに何冊かあるということで、ママが買ってきてくれたもの。

実践教育ジャーナリスト・知窓学舎塾長・株式会社スタディオアフタモード代表取締役・教養の未来研究所所長…と多くの肩書きを持つ著者の著者の矢萩邦彦さんが、

  • 小川大介さん(中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員)
  • 齋藤達也さん(受験コンサルタント)
  • 安浪京子さん(算数教育家・中学受験専門カウンセラー)
  • 宝槻泰伸さん(「探究学舎」代表)
  • 竹内薫さん(「YES International School」校長)

の5人に一人ずつインタビュー形式で対談した内容がまとめられています。

「はじめに」の最後の方では

この本は、「中学受験」という言葉に出会った、保護者の皆様が、そのまま一歩を踏み出して早回しされる中学受験のベルトコンベアに巻き込まれてしまう前に、改めて我が子と向き合い、対話し、その個性を見極めたうえで、まずは中学受験をしたほうがいいのか、次にどのような塾を選び、サポートをし、志望校を見つけ、中学受験生というキャリアを作っていくのかを、「ちゃんと」考えてほしいという思いで作らせていただきました。

という著者の思いが書かれています。

 

小中高を北海道の田舎で過ごした私、新米パパは中学はもちろん公立で、中学受験など経験したことがないので、まずは私立中学の受験がどのような状況になっていて、もし娘が受験するとしたら親として何をしていけばいいのか、しっかり調べて学んでいこうと思っています。もし受験することになったら、ママと一緒に全力で娘をサポートしていくつもりです。

 

本を読み終えたら、自分が気になるところ・学びになったところなどメモしてみようと思います。

 

ちなみに、Amazonカスタマーレビューでは、すでに多くの参考になるレビューが挙げられていました。

この本は、いわゆる中学受験のハウツー本ではない。
この本の中では(編著者の矢萩さんを含め)計6人の教育者がインタビュー形式で登場するが、「いつから塾に通わせるべきか」「受験勉強と習い事・スポーツの両立は可能か」などの質問では意見が割れているし、大手塾の評価も人によって異なる。さらには、「中学受験は基本的にお勧めしない」という人までいる。「で、結局どっちなの?」と思う箇所も多く、お悩み解決を期待して読むと逆に混乱してしまいかねない。

しかし、中学受験の病理的な側面(大手塾のビジネス化など)も丁寧に描き出されているし、何より「中学受験によって親子共々不幸になってほしくない」というメッセージが全体を通じてよく伝わってくる。「そもそも中学受験をすべきか否か」という点も含め、中学受験という人生の大きな選択をより納得いくものにするために、本書は大いに役立つだろう。編著者の矢萩さんが、「おわりに」の中で以下のように述べていたのが印象的だった。
「この本はたくさんの矛盾を孕んでいます。~ しかし、中学受験の多面性を捉えようとすれば、その矛盾に向き合うことこそがリアルで、自分や家族とどう折り合いをつけるのか、葛藤して精査して何かを捨てて何かを選ぶ、そういう過程が本質的な学びに繋がると思っています。」(p.268)

中学受験のみならず、親子関係や学びのあり方について真剣に考えてみたい人にもお勧め。
個人的には5章が面白かったので、5章から読み始めるのもありかも。

中学受験を考える子供の父親です。そもそも子供が何のために中学受験するのかを考え、そして中学受験のために何をすることになるのかを知る上で面白く読みました。

「教育実践者でありながら教育ジャーナリストである」という著者が、教育業界の専門家5人と中学受験について対談しています。対談なので読みやすいです。数ある啓発本と異なるのは、著者の主張が押し付けがましくなく、色々な意見の専門家を公平に並べて編集している点ではないかと思います。正直、まったく共感できない章もありましたし、面白く読めた章もあったのですが、そのように親がまず主体的に情報を取捨選択する姿勢が大切なのだと、著者は編集を通じて語り掛けているように感じます。読者としても、自分に似た考えの本を一冊読むよりも、相容れない意見も含めて様々な切り口の考えと向き合うことで、自分の意見や子育てにおける優先順位がよりはっきりするのだと感じました。(個人的には子供の自立心と自尊心を重視しているため、後半の方がより面白く読めました。前半はやや忍耐でしたが、それはそれでツッコミながら読むことで自分の子育て観と深く向き合えたと思います。)

私も中学受験の経験者なのですが、経験者といえども子供の受験とは30年のタイムラグがあり、世の中も大きく変わっています。本書は、自分の頃と比べて首都圏の中学受験が変わった点と、意外と変わっていない点が多くの観点から整理でき、知識をアップデートする上でも有用でした。首都圏の中学受験をまったく知らない親はもちろん、自分が経験者で中学受験を知ったつもりになりがちな親にもオススメです。

著者は本書の中では編集役に徹し、自身の取り組みについて多くは語っていませんが、著者が運営する知窓学舎という学習塾にも興味が湧きました。

第3章 中学受験で後悔しないために必要なこと

この本の中では、安浪京子(やすなみきょうこ)さんの第3章が、中学受験の実態についてリアルに語られていて興味深い内容でした。

第3章の目次は次のようなものです。

  1. 中学受験は甘くはないので、二足のわらじは基本的に厳しい
  2. お薦めできる塾はひとつもない
  3. 「先取り学習」と「塾の掛け持ち」は絶対にダメ
  4. 大手塾ほどビジネスライクな傾向が強い
  5. 塾の講師との相性や良し悪しはどう判断すべきか
  6. 国語力がなければ算数の成績は上がらない
  7. 志望校選びのポイント どういう6年間を過ごしたいか
  8. 「個別指導」と「家庭教師」の違い、メリット・デメリット
  9. 中学受験という経験がもたらすメリット
  10. 変わる中学受験の背景とその対策
  11. 問題の多様化と偏差値の信憑性
  12. 従来型の詰め込み教育と探求型学習
  13. "21世紀型入試"の具体例
  14. "21世紀型入試"に有効な対策
  15. 保護者世代のイメージとギャップ
  16. 教育改革とその背景

2のお薦めできる塾はひとつもない、3 「先取り学習」と「塾の掛け持ち」は絶対にダメというちょっと誤解を生みそうなタイトルです。

ただ、お薦めできる塾はひとつもないとありますが、安浪さんは関西では浜学園、関東では早稲田アカデミーとSAPIXで教えられている方で、塾を否定しているわけではありません。

塾業界の実態をよく知る方らしく、SAPIXの企業体質の変化とそれに伴う傾向、日能研や四谷大塚、早稲田アカデミーのテキストの特徴についての簡単なまとめは非常に参考になりました。

3 「先取り学習」と「塾の掛け持ち」は絶対にダメのパートでは、最難関校に行かせたいからといって、めちゃくちゃな先取り学習をさせても意味がない、「今SAPIXと浜学園に通っています」という家庭もあるがそんなことをしても成績は下がる一方だという趣旨のことが書かれています。塾の掛け持ちって… 中学受験界、予想以上にハードですね。

6の国語力がなければ算数の成績は上がらないというのも、説得力のある内容でした。

ママに言われて、わが家には安浪さんの別の本もあることに気づきました。

中学受験 6年生からの大逆転メソッド 2019年入試版 最少のコストで合格をつかむ60の秘策

わが家にあるのは一つ古い版の方でしたが、安浪さんの本も読みつつ中学受験についてより理解を深めていこうと思います。

中学受験を考えたときに読む本

▼小川大介さんの本

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある

わが家のバイブル的な本。

※関連記事(ママのブログ)

1日3分! 頭がよくなる子どもとの遊びかた

▼齋藤 達也さんの本

1日10分の「音読」で国語の成績は必ず上がる!

小6から偏差値が15上がる中学受験合格法

▼安浪 京子さんの本

中学受験 6年生からの大逆転メソッド 2019年入試版 最少のコストで合格をつかむ60の秘策

中学受験 大逆転の志望校選び 学校選びと過去問対策の必勝法55

▼宝槻 泰伸さんの本

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (徳間文庫)

文庫化されてました。初めて読んだときにはかなり衝撃を受けたなぁ。

勉強嫌いほどハマる勉強法

探究学舎のスゴイ授業:子どもの好奇心が止まらない! 能力よりも興味を育てる探究メソッドのすべて 元素編

これは読んでみたい!

▼竹内 薫さんの本

10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか

子どもが主役の学校、作りました。