二月の勝者絶対合格の教室 2 　読書メモ - 新米パパの子育てエブリデイ

二月の勝者絶対合格の教室 2

中学受験塾を舞台にした衝撃の問題作第2巻です。

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目次は、「三月の転機」「三月の集合」「三月のリセット」「三月のリスタート」「三月の邂逅」「三月の相違」「三月の不協和音」「三月の不一致」「三月の慟哭」「三月の変化」ということで、全て3月がタイトルに入っています。このまま4月、5月…と進んで受験本番の2月まで進んでいくのかな？

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第2巻冒頭では、2020年からの大学受験改革とすでに現時点で始まっている難関私立大学合格者数大幅削減について、塾生の保護者を前に黒木校長が説明しています。

大学受験改革については、これまでのセンター試験にはなかった記述式のテストが「今の学校（高校）の授業だけでは解けない」難しい問題になる点。また、難関私立大学の合格者数が大幅に削減され競争が激しくなる点。主にこの2点に象徴される大きな改革の波に、私立中高一貫校は六年間かけて準備し対応を進めていくため優れていると、黒木は力説し保護者をけしかけます。試験制度の変化に乗じ、保護者や受験生の不安を煽る手法は大人の資格試験業界でも見られますが（いろいろ見てきました...）、効果は絶大ですね。

その他にも優秀な生徒の転塾をめぐって、業界一位のトップ講師（黒木の後輩）と黒木が対決する様子。通常授業料とは別に、春期講習、ゴールデンウィーク特訓、夏期講習、勉強合宿、志望校別特訓、冬期講習、正月特訓などオプション講座を組み合わせることによって、通常授業料の2倍以上の金額を徴収する仕組みは、将来スポンサー側に立ちうる親としては衝撃的な内容でした。塾に通った経験がほとんどない自分からすると、まさに「こんなにかかるの？」といった感想を持ちました。

ほかにも通塾を続けるかどうか意見が割れている夫婦のケンカをわざと煽ったらこうなったとか（妻の本気がすごい）、毎月実施される「模試」の過酷なスケジュールなど、目が離せない内容がてんこ盛り。次の第3巻では偏差値40の生徒を偏差値50に上げる方法が明らかにされます。どんな方法なのか早く知りたい！続きが楽しみです。

中学受験は非常に奥が深そう。引き続きリサーチしていきたいと思います。

※二月の勝者絶対合格の教室 2の巻末にあった25冊の参考文献リスト*1