大河ドラマ 「真田丸」 第5回「窮地」。
真田が織田に服属した矢先に本能寺の変が起こり、信長が討たれます。このことを知った昌幸(草刈正雄さん)がどのような決断を下すのか、徳川家康(内野聖陽さん)は明智から逃れるためどのようなルートを選ぶのか、2日間の出来事が描かれます。
NHKの番組表によると
本能寺の変。安土城下の信繁(堺雅人)は京に向かうが、そのすきに松(木村佳乃)を兵たちに奪われてしまう。一方、徳川家康(内野聖陽)と本多忠勝(藤岡弘、)は明智の軍勢から逃れるため、険しい伊賀山中を抜けての脱出を決断。野盗の群れが次々と襲うが、そのときある人物が現れる…。信州で事件を知った昌幸(草刈正雄)は激しく動揺する。再び主を失った真田家を守るため、越後の上杉景勝(遠藤憲一)を頼ろうとするが。
というのが今回のあらすじ。
ドラマを見て特に気になったポイントをまとめておくことにします。
第5回「窮地」あらすじ
1582年6月2日未明、明智光秀の謀反により、本能寺にいた信長は命を絶ちます。これは信長が武田を滅ぼしてから、わずか3か月後のことでした。
滞在中の堺で、明智の本能寺焼き討ちの知らせを受けた徳川家康(内野聖陽さん)は、明智軍から逃げのびるにはどの道を選ぶべきか策を練ります。
海には海賊が出没し、明智の領地を通る琵琶湖沿いの道も危険すぎる。家康は険しい山道となる伊賀越えの道を選びます。
途中、家康と行動をともにすることに不安を感じ、別行動をとった穴山梅雪(榎木孝明さん)は落ち武者狩りにあい命を落とします。これに対して、家康の一行は服部半蔵(浜谷健司さん)の協力もあり、落ち武者狩りや明智勢を振り切ることに成功。二日後、命からがら岡崎城に辿り着きます。
ドラマでは、険しい山道というより断崖絶壁を見て立ち尽くしたり、「うわーっ」と大声を上げながらやけくそで敵の軍勢に突っ込んでいく内野さん演じる臆病な家康のコミカルな様子がとても印象的でした。
真田丸の伊賀越えの家康が愉快な感じのようだが、実際に徳川家康という人は貴族の日記に「駕篭から落ちた」とか「乱酒して秀忠の所に押し掛けた」とか書き残されていて、面白みのある人だから。ちなみに、落ちて体を痛めた父の所に秀康がお見舞いに来てもいる。#真田丸
— アリノリ (@a_ri_no_ri) 2016, 2月 7
今週の「真田丸」では、伊賀に縁のある服部半蔵の手助けによる、家康らの伊賀越えの場面があるようですね。
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2016, 2月 7
画像は、江戸時代初期の旗本諸士の列伝の『干城録』から「服部石見守服部正成」です。#真田丸 pic.twitter.com/1CtD6d529f
信濃にいる昌幸(草刈正雄さん)、信幸(大泉洋さん)らにも、本能寺の変の知らせが届きます。信長が本当に討たれてしまったのか昌幸は半信半疑でしたが、ちょうどそこへ明智の使者がやってきます。
使者が他の国衆宛ての書状も持っていると聞くと、昌幸は即座に一計を案じ、他の国衆宛ての書状を取り上げ使者を捕らえておくことにしました。
書状の内容は、「義によって、信長を成敗した。真田も明智の味方につけ」というもの。昌幸は、上杉、北条、毛利、長宗我部や織田といった大名のいずれに付くべきか、「まったくわからん。どうすればいいのかわしに教えてくれ」と信幸に詰め寄ります。
やっとのことで織田に服属できたと思った矢先に信長が死んでしまい、昌幸のショックは相当のものでした。
しばらくして正気を取り戻した昌幸は、真田屋敷に国衆を集め、今後の策を明かします。昌幸は「上杉の力を借りて織田勢を追い払う。すでに手は打ってある」と説明。昌幸は上杉景勝(遠藤憲一さん)のもとに信尹(栗原英雄さん)を送り、交渉に当たらせていたのでした。
結局、景勝の答えは、「真田の後ろ盾にはなるが、織田勢を信濃から追い払う件については断る」というもの。その旨を知らせる信尹からの書状を読んだ昌幸は、上杉の苦しい内実を察しました。
織田の人質になるため安土に来ていた松は、本能寺の変の混乱で織田の兵らに安土城に連れていかれてしまいました。信繁(堺雅人さん)、三十郎(迫田孝也さん)、小山田茂誠(高木渉さん)の三名は松を救出するため、織田勢の混乱に乗じて城に潜り込みます。城内で松を見つけた信繁は松を連れて早く脱出するよう諭しますが、松は一緒に捕われていた人質も一緒に連れ出してくれと言って譲りません。信繁は抜け道を見つけ、そこから人質を連れて城外に逃れたのでした。
▼英語版のSanada Maru のサイトでは、写真がたくさん紹介されています。
第5回感想
今回は何といっても、徳川家康役の内野聖陽さんの演技が見ものでした。このドラマでやや臆病者として描かれている家康は、窮地に陥るとうろたえて、情けない表情を見せます。険しい山道を進むのにも臆し、落ち武者狩りや明智勢の脅威を目の前にすると、しょうがなくやけくそで敵方に突っ込んでいく様子が描かれています。
徳川家康好きの方から見るとこのような演出はつらいという声もあるようですが、私はこのちょっとコミカルな演技を面白く感じました。
今後、真田の宿敵になる家康の活躍も楽しみの一つとなりそうです。
▼参考になりそうな本やDVDなど。(今回、新しい本を数冊加えました。)
真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 真田丸 (NHKシリーズ)
NHK大河ドラマスペシャル るるぶ真田丸 (JTBのムック)
ジュニアエラ 2016年 02 月号 [雑誌]
これはちょっと面白そう!
週刊ジュニアシリーズ 週刊マンガ日本史 改訂版(49) 2016年 2/7 号 [雑誌]
真田太平記 完全版 第壱集 DVD-BOX 全6枚セット
真田太平記 完全版 第弐集 DVD-BOX 全6枚セット
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻定番セット
マンガで読む真田三代
▼kindle版が安いので買ってみました。