新米パパの子育てエブリデイ

元高校教師が2児のパパに!小1の娘は2026年中学受験予定。サピックスに楽しく通塾中。年少の息子はレゴデュプロ三昧。日々のあれこれを書いていきます。

MENU
チャレンジタッチ 4月号
チャレンジタッチ新1年生
こどもちゃれんじ 12月号

立ち合い出産とはちと違う、LDR(陣痛分娩室)で3日間付き添った夫の記録~出産時の光景 その1

〈景品表示法に基づく表記〉この記事内には商品プロモーションを含みます。

立ち会い出産のススメ

出産(特に第一子の場合)は、言うまでもなく夫婦にとって人生の一大イベントであり、夫がもし出産に立ち会えなかったら、その後ことあるごとに妻から嫌味を言われ、夫は自分の愚かさを痛感させられることになります。ですので、奥さんの出産の際は何があっても出産に立ち会うことをおすすめします。 私は、妻の出産に立ち会いました。しかも陣痛が来てから約3日間にわたってほとんど不眠不休で付き添っていました。 出産といっても、おおざっぱにいうと

  • 陣痛の痛みが強く10分間隔とか7分間隔になる段階 → 病院側と連絡を取りながら、例えば7分間隔になったら(初産の場合)病院に向かいます。
  • 病院で陣痛が強くなるのを待つ段階 → 出産ができるような強くて周期の短い陣痛が来ているか、また子宮口が十分開いているかを確認
  • 赤ちゃんを取り出す

という流れになりますが、以上の過程でかかる時間は妊婦さんによって個人差が大きく、陣痛が来たと思って病院に行ったら弱くなってしまったというような場合は、まだ出産につながらない陣痛(ニセ陣痛)なので、最悪いったん自宅に帰されたりすることもあります。 私の妻の場合は、陣痛が強かったものの子宮口の開きが足りないということで出産まで長時間かかってしまいました。 立ち会い出産という場合、上記の過程の一番最後「赤ちゃんを取り出す」場面で夫が病室に入って出産を見守ることを指しますが、私の場合は、偶然ですがその前の過程から妻と病室で過ごすことになり、非常に貴重な経験をしました。 その時の記録を残しておこうと思います。

出産付き添い記録

初日:入院に至るまで

最近では、4Dエコー *1とかLDR *2とか、医療技術の発達で産婦人科によっては、高度な設備を備えているところがあります。 また、出産方法にもいろいろな方法があり、クリステル法を併用した吸引分娩という方法で娘は産まれてきました。 妻は30代後半で初産だったこともあり、陣痛が来始めてから子どもが産まれるまで、約3日間かかる難産でした。 陣痛が来てからなぜそんなに長時間かかったのかというと、それは一言でいうと出産につながる強く持続する陣痛がなかなか来なかったからです。 陣痛には30分とか15分間隔の初期のものから、出産直前の強く持続するものまで段階かありますが、妻の場合はなかなか出産できる状態に至らない微弱陣痛と言われました。微弱という名前ですが、決して痛みが弱いわけではありません。もしかすると、陣痛かも?という段階から相当強い痛みが続いていました。 臨月に引っ越したため、徒歩で行けた病院からは少し遠くなってしまったのですが、病院からは陣痛間隔が10分になったら連絡するように言われていました。 夜の11時ごろ、いよいよ陣痛が来た!と思い、妻が病院に電話すると、初産の場合はすぐには産まれないからとのことで、7分間隔になったらまた電話するように言われ、結局次の日のお昼頃電話し、そこで初めて病院に来るように言われました。この、陣痛かもしれないとなってからここに至るまでで約半日ですね。 病院へは妻と自分の2人でタクシーに乗り向かいました。そして、病院 には40分ほどで着いたのですが、ここでもスンナリと事は進みませんでした。妻のお腹には確かに激しい痛みが来ていたのですが、ベテラン助産師によると、初産という こともあり、まだまだ産まれるのは先だから、いったん帰ったほうがいいと言われてしまったのです。 本当の陣痛とは別に前駆陣痛 *3とい うのがあり、今回の痛みもそれだからという判断でした。助産師さんにしてみれば、入院となると病院にいればいるだけお金がかかるから・・・と気遣って言ってくれた言葉でもあったと思います。ただ、激痛に耐えながらやっとの思いでここまで来て、今さらまたタクシーで帰れませんよと伝えると、しぶしぶ(?)入院できることになりました。 そして入院後はさらなる試練が待っていました。妻は本当によく頑張ったと思います。自分にあの痛みに耐えられるかといったら、まず無理ですね。 何が一番大変だったかというと、お産がどんなものかわからなかったこと。陣痛の痛みはいったいいつまで続くのか、現時点ですでに激痛なのにこれ以上どこまで痛くなるのかといったことがイメージできないため不安が増す結果となってしまいました。 何にせよ、入院が決まりました。部屋はいわゆる大部屋ではなく運よく空いていた個室(夫も寝泊まり可能)でした。個室で待機していると、夕方さっそく激痛が襲ってきました。そこで、すぐにナースステーションに連絡したところ、LDRに移され陣痛の強さを測るモニターを付けられました。モニターは胎児の心拍をグラフに描きながら、ドクンドクンという音を刻んでいました。

なかなか産まれない

赤ちゃんの心音をモニターを通して聞いた私たちは、

もう、すぐにでも赤ちゃんは産まれて出てくるんじゃないか

というくらいに思っていました。 ただ個室まで案内してくれた助産師さんに

2日後には産まれていると思いますよ

と不吉なことを言われました。こんなに痛いのに、今から2日間もかかるわけがない、早ければすぐにでも産まれてくるんじゃないかと思っていたのです。

LDRでは、モニターをつけ胎児の心拍がモニターされています。陣痛が続く間妻は痛さのあまり一睡も出来ない状況となりました。しかし、まだ父親としての自覚が薄かった自分は、途中で居眠りしてしまい、妻にすごい剣幕で切れられる場面もありました(・・・本当に申し訳ない)。 私はもともと睡眠時間がとれないとダメなほうでしたが、今回妻が入院して出産まで付き添う間はさすがに眠らずにいられました。 モニターによると、陣痛はだんだん強くなってきました。そうすると、何も知らない自分たちはいよいよ出産かと思ってしまいます。ところが、話はそう簡単ではありませんでした。私は、妻の入院中初めて知ったのですが、出産につながるような陣痛というのは、痛みのあまり言葉も出ず動けないくらい強く内臓をえぐられるような感じらしい。しかも、そういう激痛が持続する陣痛が短かい間隔で規則的に来て、子宮口が約10センチメートル開いてようやく「お産」の準備が完了となるのです。 結局、モニターを付けたままLDRで一晩過ごし、翌日もモニターされながら、陣痛が強くなるのを待ちました。ところがその日の夕方になっても、陣痛自体は続いているものの強さが足りず、間隔も不規則ということで、LDRからいったん出て個室で待機ということになってしまいました。

 

▼続きはこちら

LDR(陣痛分娩室)で3日間付き添った夫の記録~出産時の光景 その2

 

*1:4D超音波診断装置のこと。妊婦のおなかの中で動いている赤ちゃんの様子をリアルタイムで見ることができる。

*2:陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)の略語。陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室で、妊婦が移動することなく一つのベッド・一つの個室で出産までできる。

*3:間隔が不規則で強くなったり弱くなったりして、結局は痛みが遠のいてしまう陣痛のこと。