絵本の読み聞かせの大切さは教育関係の専門家など様々な人が口を揃えて言っていることです。自分も教育学を学び、国語教師をやっていた身として、このテーマについては特に関心があります。
妻の妊娠が判明したときから1歳8か月になった今まで、読み聞かせについて書かれた本を見つけては妻と一緒にいろいろ読んで、自分たちなりに試行錯誤しながら実践しているところです。
ただ、本を何度か読んだだけでは、忙しい毎日の中すぐにやり方を忘れてしまったりして、なかなかそれを活かすことができずに歯がゆい思いをすることもあります。
例えば、自分が絵本を読んでいると、ちぇぶちゃんは時折つまらなそうな顔をしたり、ひどいときは自分から絵本を奪い取り、そのまま絵本を持って妻のもとに駆け寄って行くことも…。新米パパ、ちょっと悲しい。
そこで読み聞かせが子どもにとってなぜいいのかを改めてしっかり頭に入れて、もっと心をこめて読み聞かせできるようにするために、ほんの一部ですが本のエッセンスをメモしておこうと思います。
今日の一冊は読み聞かせを直接テーマにしているわけではないのですが、途中読み聞かせについてとてもタメになる部分があったのでメモしておくことにします。
本を読む脳の働き
本を読んでいるとき脳の中では、文字を見て(視覚)、意味を考え(言語)、論理思考を司る部分が活性化する。
この脳の働き方は、幼少期の「脳育て」の刺激によって大きく変わる。
初めは脳全体を活性化して文字情報を処理して理解しようとする段階。
そこから次第に脳の小さなスポットだけを活性化する「省エネモード」で効率よく内容を把握しようとする段階へとステップアップする。
そして…
小さい頃から本をたくさん読む刺激を繰り返し与えられていると、9から11歳ごろには「省エネモード」で読めるようになる。
読み聞かせの方法
ただし、まだ文字が読めない乳幼児期には、自分で本を読むのではなく親が絵本の読み聞かせを行うことになる。
親が絵本の読み聞かせをする際の注意点は
まだ文字が読めない乳幼児期は読み聞かせが読書刺激の第一歩となる。
ただし、読みっぱなしではダメ。
本を読み終えたあとに子どもの言葉を引き出す会話をすることが有効。
そうすることによって、前頭葉を刺激することが大事=子どもが自分の言葉を使って物語の世界を再現することで、脳には豊かなイメージが広がる
たとえば「もも太郎」など昔話を読むときに、親がわざと間違ってみたり、突然子ども自身がお話の中に入ってしまうなど、ストーリーをアレンジする、わざとストーリーを間違えてみる…といった工夫で、子どもの注意、関心、言葉を引出し、前頭葉を刺激するとよい
読み聞かせする絵本の選び方は
「良書のみを与える」などということを目指さない
なぜなら子どもが「楽しい」と思い、また手に取りたくなることが一番大切だから。
まとめ
子どもの言葉を引き出す会話をはさみながら絵本の読み聞かせをする
→子どもが自分の言葉を使って物語の世界を再現し、脳に豊かなイメージがひろがる
→小さい頃から子どもが自分で本をたくさん読むようになる
→9歳から11歳ごろには脳の小さなスポットだけを活性化する「省エネモード」で読めるようになる
ただ何となく読み聞かせをするのではなく、方法を意識しながらやったほうがきっといいはず。また気合いを入れ直して早速今日から続けてみることにしよう!
5歳までに決まる! 才能をグングン引き出す脳の鍛え方 育て方
現在は中古か Kindle じゃないと手に入らなくなってしまったようです。
本の読み聞かせ以外にも、子育てのヒントが詰まっている良書だと思います。
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