新米パパの子育てエブリデイ

元高校教師が2児のパパに!小1の娘は2026年中学受験予定。サピックスに楽しく通塾中。年少の息子はレゴデュプロ三昧。日々のあれこれを書いていきます。

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おおたとしまさ著『中学受験「必笑法」』読書メモ

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<< 中学受験について考えるとき読みたい本をまとめてみました。

中学受験「必笑法」

本書のテーマは、中学受験の「必勝法」ではなく「必笑法」

つまり、第一志望合格かどうかにかかわらず、中学受験が終わったあとに家族が「やってよかった」と笑顔になれるならその受験は大成功ということ。

他人と比べない中学受験、がんばりすぎない中学受験、子供を潰さない中学受験、親も成長できる中学受験のすすめが書かれています。(内容紹介より)

 

第1章は中学受験に取り組む親の心構え。

第2章は塾選びおよび塾との付き合い方。

第3章では学校選びや併願戦略。

第4章は中学受験という機会を通した家族の成長について。

 

この中で一番心に響いたのは、何といっても第1章 中学受験に取り組む親の心構え!。

 

中学受験(特に超難関校受験の場合)は、Aという塾が子供たちに101やらせていたら、Bという塾は102やらせるようになる。それでBという塾が合格実績を伸ばすと、今度はA塾が103やらせる。という具合に塾同士が競い合い、年を追うごとに、際限なくレベルが上がっていくという競争社会。

そのような環境で、勉強が得意な子たちがハイレベルな競争を繰り広げています。

試験なので絶対合格ということはありえず、中学受験で最終的に第一志望に合格できる子どもの割合は3割にも2割にも満たないとのこと。

「そんな過酷な世界に我が子を放り込んでいいのか、よく考えて!」というおおたさんのメッセージが伝わってきます。

 

 

おおたさんによると、実は中学受験も全入時代。受験者総数に対する募集者定員総数の割合は107%で、誰でもどこかの中学には必ず入れる状況だそうです。

どんなに実力のある子でも、一発勝負の試験で不合格になる可能性はあります。

そこで

  • 努力が報われないこともあるという現実を受け入れること
  • 何が何でも第一志望でないとダメというこだわりを捨てること
  • 受かった学校が最高の学校だと信じること
  • わが子の才能を最大限評価すること

このような覚悟ができないなら、第一志望でないと不幸せという結果になってしまうので、中学受験はやめた方がいい、というわけです。

 

ちなみに私は北海道出身。「中学受験!何ソレ?」という環境で育ったので、関東や関西の都市圏で加熱していた中学受験はまさに未知の世界。

もしわが娘ちぇぶちゃんに中学受験をさせるなら、親として相当の覚悟が求められるわけね...。と、身の引き締まる思いがしました。

 

そもそも志望校選びをどうするかについては、第3章でまとめられています。

子どもにとって最高の学校を見つけるためにも、早いうちからどんどん学校説明会等に足を運んでいきたいです。

 

各章の最後に設けられている「必笑Q&A」では、中学受験生の父母の質問におおたさんが回答しています。

このような興味深い質問に、おおたさんがズバッと回答されています。

  • 御三家以外はダメという夫を説得するには、どうしたらいいでしょうか?
  • 担任の先生が、通塾を快く思っていないようです。親として何かすべきですか?
  • 夫が息子に怒鳴りながら勉強を教えているですが。
  • 第二志望の進学。本人は気に入っている学校なのに、夫が否定的で困っています。

Amazon カスタマーレビューでも高評価。

中学受験に挑む前に読んでおきたい、親必読の書だと思います。

 

目次

第1章 中学受験で家庭から笑顔が消えるわけ

  • 野球少年には賞賛、中学受験生には同情?
  • 学校より塾の勉強のほうが「楽しい」
  • 10歳以降は勉強に適した脳になる
  • 中学受験をやめたほうがいい親の特徴
     中学受験生の親がもつべき心構え
  • 「結局同じ大学」では意味がない?
  • 約300の学校が1つの巨大な教育システム
  • 必笑Q&A
    出来のいい子ですが、私はダメ母。中学受験ができるでしょうか?
    中学受験か高校受験かで夫婦が対立。大学入試はどちらが有利ですか?
    子供は算数が苦手です。中学受験をあきらめたほうがいいのでしょうか?
    姉に影響されたのか、弟も受験をしたいと……。でも、どこまで本気?
    御三家以外はダメという夫を説得するには、どうしたらいいでしょうか。
    この春6年になる娘。受験勉強させずに、中学受験をさせていいでしょうか?

第2章 塾に頼っても、塾に振り回されない

  • 中学受験勉強はゴールのわからないマラソン
  • スモールステップの設定に塾の思想が表れる
  • 塾という第三者の存在が親子のメンタル面を支える
  • 最難関対策を得意とする大手塾での過当競争
  • 高い実績を誇る大手塾にも弱点はある
  • 中小塾への転塾を検討すべきタイミングとは?
  • 良い中小塾を見分ける5つの観点
     中小塾選びのポイント
  • 「名物講師」必ずしも「名塾長」ならず
  • 必笑Q&A
    週1の個別指導塾とママ塾で中学受験を目指していますが、無理でしょうか?
    御三家に特化した塾に通っていますが、宿題のレベルが高すぎるように思います。
    担任の先生が、通塾を快く思っていないようです。親として何かすべきですか?
    自ら受験を希望しながらも反抗期の娘。ダラダラ過ごしています。
    夫が息子に怒鳴りながら勉強を教えているのですが。

第3章 「たかが偏差値、されど偏差値」の志望校選び

  • わが子に合う学校の見分け方
  • 運動会は「組織」、文化祭は「個」
  • 入試問題に学校の教育観が表れる
  • 首都圏中学受験生の平均出願校は6~7校
  • 精神的な仕上げのための「おためし」受験
  • 偏差値が足りなくたって「第一志望」はあきらめない
  • 「最悪の事態」を防ぐための偏差値活用術
     偏差値を利用した併願戦略ステップ
  • 教科の枠を超えた「新型中学入試」の出現
  • 背景には公立中高一貫校の台頭と大学入試改革
  • 中学入試もアクティブ・ラーニング形式に
  • 偏差値に代わる新学力基準「思考コード」を知っていますか?
  • 必笑Q&A
    娘は共学を希望。でも親の私は女子校に行ってほしいと思い、対立しています。
    志望校目指して一心に勉強しても偏差値が届きません。
    娘の希望は低偏差値の学校。もっと上を目指すようすすめたほうがいいでしょうか。
    第二志望に進学。本人は気に入っている学校なのに、夫が否定的で困っています。

第4章 「最強の親」は、わが子を尊敬できる親

  • 「あなたのため」は呪いの言葉
  • 理性の皮を被った感情による暴力
     子供を追い詰めるNGワード
  • イラ立ちの原因は必ず自分のなかにある
  • 「捨てる勇気」こそ「親の責任」
  • 学歴コンプレックスと高学歴はコインの表裏
  • 親のエゴが暴走する
  • 入試本番前日に入試問題を入手したいか?
  • ダークサイドから子供を守れ!
  • 家庭をほっとできる場所にしよう
     子供のやる気を潰すNGワード
  • ピンチのときの悪循環回避術
     悪循環を回避する発想の転換
  • 「親は無力」という悟りの境地へ
  • 中学受験生への神様からの贈り物
  • 中学受験生はヒーローだ
  • 必笑Q&A
    成績が下がって落ち込む娘。どう励ましていいのかわかりません。
    男女双子の中学受験。女の子はがんばっていますが、男の子が全然勉強しません。
    最難関を目標にしていた娘が、突然受験をやめると言い出した。
    息子が希望した受験でしたが不合格。これを糧にするにはどうしたらいい?

中学受験「必笑法」