今調べているのは、iPhoneで使える格安SIMのこと。
第1弾「格安SIM+SIMフリーiPhone という組み合わせについて調べてみた」では、格安SIM+SIMフリーiPhone にする際の問題点について、第2弾「SIMフリーiPhoneへの移行方法について調べてみたよ」では、SIMフリーiPhoneへの移行方法についてまとめてみました。
そこで、次にいよいよ格安SIM事業者はどこにすべきかを調べてみることにします。
乗り換えやすい格安SIM
格安SIMには、音声通話付きのSIMカードとデータ専用のSIMカードがあります。データ専用のSIMカードの方が安いからといって、こちらを選んでしまうと緊急時に救急車(119)や警察(110)に電話をかけることができないという問題があるので、よほどのことがない限り音声通話付きのSIMカードを選ぶべきです。
そこで、次に音声通話付きのSIMカードを前提として事業者を選ぶ際のポイントを考えていくことにします。
通信速度
スマホを快適に使えるかどうかの一番のポイントは通信速度。
通信速度が速く安定している方がいいという場合は、ここを必ずチェックすべきですね。
MMD研究所による 2015年9月格安SIM通信速度調査 JR山手線編 によると
- IIJmio(ドコモ系)
- BIGLOBE LTE・3G(ドコモ系)
- mineo(au系)
- DMM mobile(ドコモ系)
- NifMo(ドコモ系)
の5社が通信速度の速さ、安定性の点で上位で、その中でも IIJmio、DMM mobile の2社の結果が最も安定していました。
通信速度を重視する場合は、上位5社の中から選べばよいということがいえます。
最低利用期間
ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアから乗り換えを考える大きな理由は、2年契約の縛りがあり、解約するタイミングを間違えると契約解除料(解約金)を支払わなければならなくなってしまうこと。
せっかく格安SIM事業者に乗り換えたのに、やっぱり良くなかったから乗り換えようというときに解約金が発生してしまうのでは乗り換えた意味がありません。
そこで、最低利用期間が設定されているか、設定されている場合は期間がどのくらいか、解約金がいくらかについて調べてみました。
今iPhone 6、iPhone 6 PlusでSIMの動作確認がとれているMVNO事業者で調べてみると
- BIGLOBE 最低利用期間 12か月(データSIMはなし)、解約金 8,000円(データSIMはなし)
- IIJmio 最低利用期間なし、解約金 (12か月-利用月数)×1,000円
- NifMo 最低利用期間 6か月(データSIMはなし)、解約金 8,000円(データSIMはなし)
- ぷらら 最低利用期間 6か月(データSIMはなし)、解約金 8,000円
- DMM 最低利用期間 12か月(データSIMは契約日から月末)、解約金 9,000円(データSIMはなし)
- hi-ho 最低利用期間 12か月、解約金 (12か月-利用月数)×1,000円
- OCN(モバイル ONE) 最低利用期間 6か月(データSIMは契約日から月末)、解約金 8,000円(データSIMはなし)
- TNC(モバイル4G/D)
- U-NEXT(U-mobile) 最低利用期間 6か月(LTE使い放題は12か月)、解約金 6,000円(LTE使い放題は6か月以内9,500円、それ以降3,500円)
- パナソニック(Wonderlink)
- 楽天モバイル 最低利用期間 12か月(データSIMはなし)、解約金 9,800円(データSIMはなし)
- 日本通信(b-mobile) 最低利用期間 なし(5段階定額の場合、高速定額は5か月)、解約金 なし(5段階定額の場合、高速定額は8,000円)
- freetel 最低利用期間なし、解約金なし
- ワイヤレスゲート 最低利用期間なし、解約金なし
という結果になりました。
ほとんどの事業者は、6か月または12か月以上使用すれば解約金がかからなくなります。3大キャリアの2年縛りと比較すれば、最低利用期間が短いという点で有利といえます。
サービスプランの比較
格安SIM事業者ごとに多様なプランが設定されています。
プランの詳細まで検討しようとすると複雑すぎて訳が分からなくなってしまいます。
格安SIMシェア上位(4位まで)は
- OCNモバイルONE
- 楽天モバイル
- IIJmio
- BIGLOBE LTE・3G
(格安SIMに関する調査)であること
IIJmio、BIGLOBE LTE・3G、DMM mobile、NifMoが通信速度が安定していることを合わせて考慮すると
- IIJmio
- BIGLOBE LTE・3G
- DMM mobile
- NifMo
- OCNモバイルONE
- 楽天モバイル
の6社を選択肢として検討し、この中から選ぶのが無難だと思います。
各社の料金表を見る限り、格安SIMを使った方が毎月の支払額が安くなるのは間違いないようです。
IIJmio
音声通話SIM みおふぉん ミニマムスタートプラン | 1600円 | 3GB |
音声通話SIM みおふぉん ライトスタートプラン | 2220円 | 5GB |
音声通話SIM みおふぉん ファミリーシェアプラン | 3260円~ | 10GB |
BIGLOBE LTE・3G
音声通話SIM スタートプラン | 1400円 | 1GB |
音声通話SIM エントリープラン | 1600円 | 3GB |
音声通話SIM ライトSプラン | 2150円 | 6GB |
音声通話SIM 12ギガプラン | 3400円~ | 12GB |
音声通話SIM ライトSプランと音声通話SIM 12ギガプランは10,000円キャッシュバック中
DMM mobile
通話SIMプランライト | 1,140円 | 200Kbps |
通話SIMプラン | 1,260円 | 1GB |
通話SIMプラン | 1,470円 | 2GB |
通話SIMプラン | 1,500円 | 3GB |
通話SIMプラン | 1,970円 | 5GB |
通話SIMプラン | 2,560円 | 7GB |
通話SIMプラン | 2,840円 | 8GB |
通話SIMプラン | 2,950円 | 10GB |
通話SIMプラン | 5,270円 | 15GB |
通話SIMプラン | 6,790円 | 20GB |
NifMo
音声通話対応プラン | 1600円 | 3GB |
音声通話対応プラン | 2300円 | 5GB |
音声通話対応プラン | 3500円~ | 10GB |
音声通話対応SIMカード | スマホ(スマートフォン)ならNifMo(ニフモ)
OCNモバイルONE
110MB/日コース | 1600円 |
170MB/日コース | 2080円 |
3GB/月コース | 1800円 |
5GB/月コース | 2150円 |
500kbpsコース | 2500円 |
音声対応SIM 料金 - OCN モバイル ONE - | OCN モバイル ONE
楽天モバイル
通話SIM ベーシックプラン | 1250円 | 200Kbps |
通話SIM 3.1GBプラン | 1600円 | 3.1GB |
通話SIM 5GBプラン | 2150円 | 5GB |
通話SIM 10GBプラン | 2960円 | 10GB |
格安SIMのサイズ
格安SIMはSIMカードのサイズを指定して購入します。
iPhone 5以降はナノSIM。iPhone 4 やiPhone 4s はマイクロSIMになります。
格安SIMをiPhoneに設定する方法については下記のページで詳しく説明されています。
iOS端末 | SIM挿入手順・APN設定 - DMM mobile