11月1日ドラマ『下町ロケット』第3話が放送されました。
相変わらず好調ですね。テンポがよく話がどんどん進んでいきます。ドラマでは省略や話が前後しているところもあるので、正確には区切れませんが第3話は第三章「下町ドリーム」の1の途中から8の途中までがベースになっていると思われます。
- ドラマ第1話:小説の第一章「カウントダウン」と第二章「迷走スターダスト計画」の1まで。
- ドラマ第2話:第二章「迷走スターダスト計画」の2から第三章「下町ドリーム」の1の途中まで。
- ドラマ第3話:第三章「下町ドリーム」の1の途中から8の途中まで
第3話の内容
ナカシマ工業との訴訟において勝利に等しい和解という結果を手にした佃製作所。多額の和解金が入る上、帝国重工に特許を譲ればさらに20億という大金が入ってきます。佃製作所の社内は盛り上がります。会社に入ってくるお金で経営が安定し、自分たちの賞与も上がると期待する社員たちの多くは社長が特許を譲るものと思っていましたが、社長の佃(阿部寛)は別の可能性を探っていました。
特許売却か使用契約かを帝国重工に回答する日がやってきます。「スターダスト計画」の遅れを取り戻すため焦る財前(吉川晃司)と富山(新井浩文)は、いずれにしてもバルブシステムの使用権利を手に入れられるだろうと予想していましたが、佃は財前らが予想さえしなかった回答を口にします。それは、佃製作所が帝国重工にバルブシステムの部品供給をするというもの。これは帝国重工の要求する高度な技術水準に応える部品を作ることを意味し、この部品を搭載したロケットが万一事故にでもなった場合、多額の損害賠償を請求されるというリスクをはらんだ決断です。
この佃の提案に対し、ノーリスクで多額の金を得られると思っていた江原(和田聰宏)や迫田(今野浩喜)、真野(山崎育三郎)ら佃製作所の若手社員は、「自分の夢のために会社を私物化するな」と詰め寄ります。また、佃製作所の開発部のリーダーである山崎(安田顕)や、埜村(阿部進之介)らバルブシステムの開発チーム内の関係もギクシャクしてしまいます。
そんなある日、佃は、娘の利菜(土屋太鳳)から突然、「1億円を貸してほしい」と頼まれます。利菜はニュースで佃製作所に56億の大金が入ったことを知り、会社が倒産した友達の父の会社のために1億円を出してくれというのです。「自分で稼いだお金じゃなかったら幸せになれないんじゃないかな」と利菜に言い聞かせ断る佃。利菜は怒って立ち去ります。良いシーンでした。
第3話終盤では、佃が財前に工場内を見せて回り、佃製作所の中小企業とは思えない高い技術力を見せて納得させるというシーンがありました。機械を使うより手作業によった方がより水準の高い部品ができるという事例は本当にあります。このシーンはそんな意外な事実を非常にわかりやすく印象的に表現していて秀逸だと思いました。
第4話ではいよいよ佃製作所と帝国重工の全面対決が始まり、予告編を見る限り第五章「佃プライド」の途中まで一気に進みそうです。
怒涛の第4話も見逃せない展開となりそうです。
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