今iPhoneを格安SIMで使う場合について調べています。
格安SIMは事業者が多く、サービスプランもいろいろあり複雑なため、料金比較ですら難しい印象です。
調べていくうちに、スマートフォンや携帯電話に詳しいジャーナリスト・法林岳之氏の格安SIM乗り換え時の落とし穴とは? | ハーバービジネスオンライン という記事を見つけました。
ここでは、料金プランを単純比較するだけでは危ない「格安SIM乗り換え時の落とし穴」が書かれていたのでメモしておくことにします。
格安SIM乗り換え時の落とし穴
問題の前提
格安SIMは、前々からデータ通信用のサブ回線として、料金が安いことから人気だった。
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では音声通話付きのメイン回線として安心して使うことができるか?
音声通話付きのメイン回線として使えるかどうか、まさにこの点が問題となっています。
音声通話の料金
SIMカードには、音声通話付きのSIMカードとデータ専用のSIMカードがあります。
音声通話付きのSIMカードの場合
- 通常の通話料金は20円/30秒
- 楽天でんわなどアプリやIP電話を利用すると10円/30秒程度
となります。
かけ放題プラン2700円と比較すると、1か月間の通話時間の目安は2時間15分(データ通信を含めて比較した場合)。
1か月の通話時間が2時間15分未満の場合、音声通話付きのSIMカードが有利といえます。
数字だけではわからない使用感
ただし、音声通話料金やデータ通信料金の比較だけでは通話品質や安定性まではわかりません。
法林氏によると
- 通信設備は投資額が少ない格安SIM各社(MVNO)に三大手と同じクオリティを求めるのは難しい
- MVNOの回線の太さは非公表で比較もできない
- OCN、IIJmio、BIGLOBEなど、シェアが多いところは比較的リードしているが、人気になりすぎてユーザーが集中すると遅くなる可能性もある
ちなみにMMD研究所が出した調査結果はこちら➡ 2015年9月格安SIM通信速度調査 JR山手線編。この調査結果を見るとMVNOの通信速度がdocomoやauよりは劣っていることがわかります。
また、大手三社の場合、需要を予測して設備を増強することができるが、MVNOの場合は、設備増強ができないかできたとしても対応が遅くなってしまう可能性があるといいます。
さらに、もしスマホが故障したという場合の対応を考えてみると、大手三社であれば系列店舗に駆け込めば補償制度もあり、代替機も貸し出してくれ何とかなるのに対し、格安SIMでは修理に3~4週間かかったり、そもそも修理を受け付けてもらえるまで1週間近くかかったりする場合もあり、サポート体制に大きな違いが見られるとのことです。
まとめ
以上の点をまとめると、ポイントは次の通り。
- 【通話料金】通話料金が従量制になるため、通話時間によって料金が大幅に変わる。
- 【データ通信のスピード】事業者によってデータ通信のスピードは大幅に変わる。
- 【ケータイメールアドレスを使えなくなる】docomo.ne.jpやezweb.ne.jpといったアドレスは使用できなくなる。SMSは利用可能だが、1通ごとに料金がかかる。
- 【対応端末に制限がある】端末を流用したい場合には、乗り換え先が元会社の通信規格に対応している必要がある。
こうして見てくると、単純に料金シミュレーションだけ見て格安SIMに完全に乗り換えるのには勇気がいるなという感じがしました。
初めは自宅などのWifi環境を主に使いながら、一番安い音声SIMのプランや格安スマホを試してみて、今使っているスマホや携帯電話と併用したほうがいいのかもしれません。
ただし、これだと毎月支払う料金的には全く安くならないので悩ましいですが…。
この格安SIMと格安スマホの件、調べ始めてみるとなかなか面白いです。次はiPhone以外にも目を向けていこうかなと考えています。