先日、ちぇぶちゃんを連れて家族3人で1歳6か月健診に行ってきました。実質は1歳7か月健診です。
1歳6か月健診と言えば、子どもに積み木を積ませたり、「ワンワンはどれ?ニャンニャンは?」と絵の指さし確認をしたり、ことばの発達をチェックされたりして、場合によってはその子の発達の遅れや何らかの問題を発見される場になるという、まるで親がテストされるような、コワいイベントというイメージを持っていました。
健康診査表
健診前に自治体から送られてきた健康診査票の質問項目も「これでもか!」というくらいたくさんあり、それに記入するだけでも一苦労です。(記入したのはママですが…)
質問項目の回答は「はい」か「いいえ」で答えるものがほとんどですが、ちぇぶちゃんの場合、身体的な面での心配はおそらくないものの、ことばがまだはっきりと出てこないという大きな気がかりがありました。いくつか、それらしいことばがでてくるくらい。
でも正直に言うと自分の場合、「これだけ動けるのだから、ことばは近いうち出てくるだろう」と、あまり気がかりにも感じていませんでした。
いつもそばで娘を見ている妻も「ことばだけなんだけどね...」といつも言っていたのできっと同じように考えているのだろうと思ったら、全く違いました。ついいろいろ調べてしまって、健診が近づくにつれてどんどん心配になってしまったようなのです。
妻があまりに思いつめているように見えたので、健診を前に二人で話し合ってみました。たしかにインターネット上で「1歳7か月 ことば」や「1歳半健診 ことば」などというワードで調べると、心配を増幅させるようなエピソードが出てくる出てくる…。保健師さんにひどいことを言われ傷ついた方、発達の遅れを指摘されどこかの施設で検査をすすめられた方、そもそも門前払い同様の扱いを受けてしまった方などなど。
不思議なことに、1歳6か月健診で何の問題もなかった方の記事はあまり見つかりませんでした。そういう方にとっては、それほど印象に残るものではないのかもしれません。むしろ、わが子の成長を感じられる楽しい場なのかもしれません。
ちぇぶちゃんにそんな不安な気持ちが伝わったらそれこそ問題です。わが子の成長を確かめたいという気持ちは大事にしたい。そう思って、あまり子どもを見もせずにもし何かひどいことを言われたりしたら、きちんと根拠を示してもらおう。そして、本当に気がかりなことがあるなら、きちんと話を聞いたり対策を聞いてこようということになりました。
健診当日
さて健診当日のお昼過ぎ、当日指定されていた受付時間の初めの方を狙って会場に到着すると、すでにかなりの列ができていました。まずは身体測定ということで、たくさんの子どもたちが服を脱いで身長や体重を測っています。同月齢の赤ちゃんたちの泣き叫ぶ声やらグズる声があたりに響きわたり、かなりカオスな感じ…。
周りを見渡してみると、4か月健診、10か月健診のときと比べて、ママと一緒に来るパパの姿も増えているように感じました。
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受付を終えて準備をしたちぇぶちゃん、体重計や身長計に乗せようとするだけで早速大泣きする始末。ピンクのエプロンをした保健師さんたちが「怖くないからね~」というオーラを醸し出そうとしてくれていたものの、まぁ大勢に囲まれたらちょっと怖いかな。慣れてないからしょうがないか…。
普段食事がイヤイヤであまり食べてくれないと思っていた割には、身長も体重も順調に増えていてひと安心でした。思ったより食べてくれていたんだね。
少し待った後、次は歯の磨き方講習と歯科検診。
普段の歯みがきでさえエビのように体をのけぞらせてものすごい力で逃げ回るちぇぶちゃん、歯科医さんの前でもギャーッ。(この時は自分が抱っこしていました。)
ただ、歯科医の先生は慣れたもので、泣きながらも大きく開いているちぇぶちゃんの口の中をチェックすると、微笑みながら「異常ありませんね。」の一言。
気になる虫歯や虫歯候補の歯などはなかったようです。ほっ。
またしばしの待機時間のあといよいよ問診。
本日のメインイベントがやってきました。
ちぇぶちゃんを自分のひざの上に乗せ、隣には妻が座りスタートです。担当の保健師さんがちぇぶちゃんに機関車トーマスとバイキンマンの小さなオモチャを渡して「○○ちゃん、待っている間、これで遊んでいてね」と言って、問診がスタートしました。
…といっても、私は周りの子が気になってソワソワしたりママにちょっかいを出そうとするちぇぶちゃんの相手をしていたので、ママと保健師の先生がほとんど話していました。
驚いたのは、子どもにその場で実際に積み木を積ませたり、「ワンワンはどっち?」などを聞くという検査はされなかったこと。
ひとりで上手に歩きますか
手をひかれて階段をのぼりますか (一人でのぼりおりできます!とつい言ってしまいました。)
つみきがつめますか
といった項目が問診票に書かれていて、それに「はい」と答えればOKでした。
お子さんと目が合いますか
名前を呼ぶとふりむきますか
あなたに見てほしいモノがあるとき、それを見せに持ってきますか
犬を「ワンワン」、車を「ブーブー」など、意味のあることばをいいますか
などデリケートな項目もありましたが、これらも基本は自己申告で「はい」ならOKでした。ここの自治体が緩いだけなのかな…。
犬を「ワンワン」、車を「ブーブー」など、意味のあることばをいいますか
については、わが家は正直に「いいえ」と答え、その点について悩んでいることを伝えると、「いろんな声は出てきているか」「こちらの言うことはわかっている様子ですか」などと聞かれ、それについては自信を持って「はい」と答えると、「理解力のあるお子さんですし、きっと今は物凄い勢いでことばを溜め込んでいる時期なんでしょう。2歳までは様子を見ましょう」で終わり。2歳くらいに保健師さんの方から確認の電話がかかってくるらしいです。
一番の懸念事項があまりにもあっさり終わって拍子抜けするくらいでした。
ちなみに私は気づかなかったのですが、問診票の最後の方の
あなたはお子さんに対して、育てにくさを感じていますか
という設問について「②時々感じる」と答えると、保健師さんの顔が少しこわばった表情になったそうです。
1,2歳くらいだとイヤイヤして暴れたりして「育てにくさ」を感じることは普通にあるような気がするのですが、それでは不味かったんですかね…。育てにくいというのは食事や歯みがきのイヤイヤがひどくて心が折れそうになるとかそんな感じだったので正直に書いたのですが、少し別のニュアンスだったのでしょうか。事情を妻が説明すると、保健師さんも安心したようです。「夫婦で頑張って子育てしてきていること、食事や歯みがきのイヤイヤにもきちんと向き合っていることがこの健診の結果(体重の順調な増加・虫歯ゼロ)につながっている」と言われてほっとしました。
ちなみに歯みがきのイヤイヤは、この月齢だとある程度は仕方がないとのこと。根気強く続けていかなくてはいけません。
その後は、ちぇぶちゃんが食事中なかなか食べてくれないこともあるため、こちらから希望して栄養士さんと食事についていろいろ相談して健診は終了しました。
意外と早く終わったと思いましたが、1時間半ほど過ぎていました。
今回の健診では、希望すれば体の発達について医師の診察を受けることもできるし、心の発達についても別途心理相談員さんによる相談を受けられるとのことでしたが、今回は特に必要ないでしょうとのことでした。相談コーナーでは実際に発達の相談をされている方も見受けられました。(そこで絵本など使って何かをしているように見えました。)
栄養士さんとの相談も、主にママがお話をしていました。横で自分も話を聞いたり質問などしながら、場に飽きてきたちぇぶちゃんの相手をしていました。
実は、ちぇぶちゃん今でも1日に1,2回哺乳瓶でフォローアップミルクを飲んでいるのですが、「哺乳瓶はそろそろやめてもいいですね」と保健師さんと栄養士さんの両方に言われました。虫歯の原因になってしまうからとのことです。わかっていたものの、ちぇぶちゃんはストローマグではお茶しか飲んでくれない(ミルクをストローマグに入れても飲まない)こともあり、牛乳もなかなか受け入れてくれそうになかったので健診までは使おうということにしていました。過去記事でフォローアップミルクを与えない宣言をしていましたが、その後離乳食を食べない問題などいろいろあり、1歳過ぎて母乳に足していた粉ミルクをフォローアップミルクに替えて飲ませていました。現実はなかなか予定通りにいかないものです。それでも、体重増加も順調ということで、今後牛乳に切り替えていく予定です。
母乳をあげる回数はだいぶ減ってきていますが、ちぇぶちゃんはまだ飲みたがるので、妻は自然卒乳を待ちたいと話していました。保健師さんもママの心の準備が整えばやめてもいいし、まだ続けてもいいですよとのことでした。
食事の量についてはその子ごとに合う量は違うので、これだけ順調に増えているのなら今の量でも大丈夫なのではないかということ。「ごはん」は妻が苦労してくれたおかげで白いごはんも混ぜご飯もだいぶ食べられるようになってきたのですが、普段あまり食べたがらない「おかず」を食べてもらうにはもう少し試行錯誤していく必要がありそう。
食事イヤイヤについてはとにかく、「お腹がすく」という感覚と、「(ミルクなどではなく)食べもので満腹になる」という感覚をわからせるような工夫をしていくことが大事とのこと。今後の課題ですね。
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フォローアップミルクについてわが家の方針を決めるためちょっと調べてみた
まとめ
今回の健診では、ちぇぶちゃんはまだ意味のあることばがはっきり出ているわけではないけれど、必要以上に心配することはないという一応の結論を得られました。2歳までは焦らず心配することなく今までどおりたくさん語りかけながら育児をしていけばよいとのこと。はっきりとした発語が始まるまで気ががりなのは確かですが、自分は当初思っていたようにじき出てくるんだろうと思います。(…と思っていたら、健診後数日経って、かなり兆しが見えてきました!)
そばから保健師さんの様子を見ていて思ったのは、子どものできることとできないことを見てレベルいくつというように杓子定規に判定するのではなく、その子の雰囲気も含めて総合的に判定しているのかなという印象を持ちました。
気がかりだった健診を終え、新米ママもだいぶ気持ちが落ち着いてきたようなので、いずれ詳しく書いてくれるのではないかと思います。(ママ、お疲れ様!)
1歳6か月健診については、ネット上に転がっている情報を鵜呑みすると無用な不安を抱く可能性があるので、これから健診を迎える方は気をつけてくださいね。
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▼背番号19、健診を終わってくつろぐちぇぶちゃん。同じ月齢の子がたくさんいてうれしかったのか、とても楽しそうに走り回っていました。