2021年10月3日（日）10時（日本時間17時）にスタートする 第18回ショパン国際ピアノコンクール第1次予選モーニングセッションのプログラムをまとめました。
- ショパン国際ピアノコンクール 第1次予選 10月3日 モーニングセッション
- XUANYI MAO (China) 10.00 – 10.30
- TOMASZ MARUT (Poland) 10.30 – 11.00
- YUPENG MEI (China) 11.00 – 11.30
- ARSENII MUN (Russia) 11.30 – 12.00
- SZYMON NEHRING (Poland) 12.30 – 13.00
- VIỆT TRUNG NGUYỄN (Vietnam, Poland) 13.00 – 13.30
- GEORGIJS OSOKINS (Latvia) 13.30 – 14.00
- EVREN OZEL (United States) 14.00 – 14.30
- KAMIL PACHOLEC (Poland) 14.30 – 15.00
コンクールの演奏は YouTube でライブ配信されます。
第18回ショパン国際ピアノコンクール第1次予選 10月3日 モーニングセッション ワルシャワ・フィルハーモニーホール
ショパン国際ピアノコンクール 第1次予選 10月3日 モーニングセッション
XUANYI MAO (China) 10.00 – 10.30
XUANYI MAO – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
ノクターン ハ短調 Op.48-1 / Nocturne in C minor, Op. 48 No. 1
エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」 / Etude in G flat major, Op. 10 No. 5
エチュード 嬰ト短調 Op.25-6 / Etude in G sharp minor, Op. 25 No. 6
幻想曲 ヘ短調 Op.49 / Fantasy in F minor, Op. 49
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Xuanyi Mao
Steinway (製造番号 下3桁: 300)
いくらか平面的で単色。ペダルは少なめ。
演奏は堅実。
幻想曲の出だしは重めで、テンポも遅め。
マーチとして歩きづらいテンポ。
音色の変化に乏しいが演奏は正確。
TOMASZ MARUT (Poland) 10.30 – 11.00
TOMASZ MARUT – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
エチュード 変ホ短調 Op.10-6 / Etude in E flat minor, Op. 10 No. 6
エチュード ハ長調 Op.10-1 / Etude in C major, Op. 10 No. 1
エチュード イ短調 Op.10-2 / Etude in A minor, Op. 10 No. 2
スケルツォ ホ長調 Op.54 / Scherzo in E major, Op. 54
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Tomasz Marut
Steinway (製造番号 下3桁: 479)
暖色の音色。
感じかたが自然で、落ち着いて聴ける。
YUPENG MEI (China) 11.00 – 11.30
YUPENG MEI – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
ノクターン ロ長調 Op.62-1 / Nocturne in B major, Op. 62 No. 1
エチュード ヘ長調 Op.10-8 / Etude in F major, Op. 10 No. 8
エチュード ロ短調 Op.25-10 / Etude in B minor, Op. 25 No. 10
幻想曲 ヘ短調 Op.49 / Fantasy in F minor, Op. 49
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Yupeng Mei
Yamaha
血の通った音楽。
曲と曲との間が短い。
内在するエネルギーが増大し、クライマックスに向かっていくところはいくらか弛緩ぎみ。
ARSENII MUN (Russia) 11.30 – 12.00
ARSENII MUN – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
ノクターン ハ短調 Op.48-1 / Nocturne in C minor, Op. 48 No. 1
エチュード ハ長調 Op.10-1 / Etude in C major, Op. 10 No. 1
エチュード イ短調 Op.10-2 / Etude in A minor, Op. 10 No. 2
バラード ト短調 Op.23 / Ballade in G minor, Op. 23
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Arsenii Mun
Yamaha
ノクターン fis-moll op.48 nr 2
切なく、美しい。
力みがなく、呼吸、アゴーギク、語りが自然。
ハーモニーの感覚がよい。
エチュード a-moll op.10 nr 2 は少し不安定。
SZYMON NEHRING (Poland) 12.30 – 13.00
SZYMON NEHRING – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
ノクターン 変ホ長調 Op.55-2 / Nocturne in E flat major, Op. 55 No. 2
エチュード 変イ長調 Op.10-10 / Etude in A flat major, Op. 10 No. 10
エチュード ハ長調 Op.10-1 / Etude in C major, Op. 10 No. 1
バラード ヘ短調 Op.52 / Ballade in F minor, Op. 52
現在シモン・ネーリングさん（前回入選）演奏中❣️
— 高橋多佳子 (@takako1990) 2021年10月3日
大きくて柔らかい手で美音を奏でてるようです。エチュード10-10は余裕があり、抒情的でした✨✨✨ pic.twitter.com/T4kxIWaLx9
ショパン国際コンクール1次1日目AM。シモン・ネーリングが別格の存在感。音とタッチがとにかく素晴らしい。ピアノの森のレフ・シマノフスキのピアノです🐕✨🇵🇱#chopincompetition #ピアノの森 #一色まこと pic.twitter.com/1DQP8FqUys
— 下田幸二🐕 (@kojiego) 2021年10月3日
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Szymon Nehring
Steinway 479
卓越した技量。
ノクターンは不思議なアゴーギク。
必要のないところで長くなったり、待ちすぎたり。
ショパンに寄り添いたいのに、扉を開けたいのに
でも……と感じているかのよう。
VIỆT TRUNG NGUYỄN (Vietnam, Poland) 13.00 – 13.30
VIỆT TRUNG NGUYỄN – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube
ノクターン 変ニ長調 Op.27-2 / Nocturne in D flat major, Op. 27 No. 2
エチュード イ短調 Op.25-4 / Etude in A minor, Op. 25 No. 4
エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」 / Etude in C minor, Op. 10 No. 12
バラード ヘ短調 Op.52 / Ballade in F minor, Op. 52
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Việt Trung Nguyễn
Steinway 479
メロディは細めで、
響きが足りないことがしばしば。
メロディと伴奏型が同じような色で、いくらか平面的。
GEORGIJS OSOKINS (Latvia) 13.30 – 14.00
GEORGIJS OSOKINS – first round (18th Chopin Competition, Warsaw)
ノクターン ロ長調 Op.62-1 / Nocturne in B major, Op. 62 No. 1
エチュード 嬰ト短調 Op.25-6 / Etude in G sharp minor, Op. 25 No. 6
エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」 / Etude in C minor, Op. 10 No. 12
バラード 変イ長調 Op.47 / Ballade in A flat major, Op. 47
#オソキンス さんも聴きました。前回生で聴いた時、七色の音色を持っている🌈というような印象でしたが、今回も様々な音色、タッチで魅了したのではないかと、配信を通してですがそう思えました。低い椅子で弾く奏法、独特ですね。バラ3終盤、スカルボのような左手の扱い好きだったな。#ショパコン pic.twitter.com/WrudaEi6WM
— 高橋多佳子 (@takako1990) 2021年10月3日
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Georgijs Osokins
Yamaha
言いたいこと、伝えたいことがはっきりしている。
予備予選の時とは印象が異なり、音楽の運びに不自然なところがほとんどなく、聴きやすい。
バラードはまさに “物語”だった。
EVREN OZEL (United States) 14.00 – 14.30
EVREN OZEL – first round (18th Chopin Competition, Warsaw)
ノクターン ロ長調 Op.62-1 / Nocturne in B major, Op. 62 No. 1
エチュード ヘ長調 Op.10-8 / Etude in F major, Op. 10 No. 8
エチュード イ短調 Op.25-4 / Etude in A minor, Op. 25 No. 4
幻想曲 ヘ短調 Op.49 / Fantasy in F minor, Op. 49
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Evren Ozel
Steinway 479
スケールは大きくないが、自分のやりかたを持っている。
陰影はあまりみられず、色は同じように響く。
KAMIL PACHOLEC (Poland) 14.30 – 15.00
KAMIL PACHOLEC – first round (18th Chopin Competition, Warsaw)
ノクターン 変ニ長調 Op.27-2 / Nocturne in D flat major, Op. 27 No. 2
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4 / Etude in C sharp minor, Op. 10 No. 4
エチュード ロ短調 Op.25-10 / Etude in B minor, Op. 25 No. 10
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 / Barcarolle in F sharp major, Op. 60
[ショパン・コンクール2021・第1次予選]
— Yuko Kawai (@YukoKawai) 2021年10月3日
Kamil Pacholec
Steinway 479
ノクターンがとてもよかった。
自分の語りかた、ショパンとの向き合いかたが確立されている。
ショパンの名曲 ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ2 (講談社現代新書)
