新米パパの子育てエブリデイ

元高校教師が2児のパパに!小1の娘は2026年中学受験予定。サピックスに楽しく通塾中。年少の息子はレゴデュプロ三昧。日々のあれこれを書いていきます。

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親子英語本の新刊『子どもを「英語でほめて」育てよう』はおすすめです

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子どもを「英語でほめて」育てよう

『子どもを「英語でほめて」育てよう』の著者であるカリン・シールズさんはアメリカ・ニューヨーク生まれカリフォルニア育ちで日本人の夫を持ち、1997年から日本に住んでいる方です。今3歳の娘さんがいるということで「ママがアメリカネイティブ、パパが日本人ならその子は割とラクにバイリンガルとして育つのでは…」と思った私はこの本の「はじめに」を読んで驚きました。

アメリカで育った私は、自分が親となったときの一番の心配事が、まさか「子どもが英語を話せるようになるだろうか」というものになるとは、思ってもいなかったのです。

と書かれていたからです。

どういうことかというと、まず著者のご家庭の詳しい状況は、

私はアメリカ人で、夫は日本人です。私たちにはもうすぐ3歳になるMischa(ミシャ)という娘がいます。ミシャの周りで、英語を話すのは私だけ。祖父母、保育園の先生、ご近所さんに向かって、娘は日本語で話します。夫は娘に英語で話しかけることもありますが、妻である私との会話も含めてたいていの会話は日本語です。

というものです。

このような状況で、今のところ、日本語、英語とも同じように話すことができるというミシャちゃんが、この先ほぼ日本語100パーセントの保育園で過ごしているうちに、英語がおぼつかなくなり

英語がこのまま第2言語になってしまうのではないか

という不安があるというのです。

今ミシャちゃんが日本語と英語を話すことができるのは、ミシャちゃんが2歳近くになるまで著者と家にいて会話はほとんど英語だったから。著者がフルタイムの仕事に戻った今、そういう英語環境はなくなっているそうです。

幼少期に英語を話せるようになってもそのまま何もしなければ忘れてしまい英語を話せなくなるということは多くの本に書かれています。それはママがネイティブであっても事情が一緒だということですね。

 

「はじめに」では、子どもを持つ日本人の読者に向けて

多くの側面において、私はこの本を手に取られたあなたと同じ状況にあります。つまり、将来のために英語が話せるようになってほしいと願い、そのためにどうしたらいいかを考えている母親だということです。

と書かれています。そんな著者がご本人の「研究者気質」を発揮し、子どもをほめることについて本気で学んで書かれた本なのです。

 

詳細はこの素敵な本を読んでいただくのが一番いいと思いますが、私なりに簡単にポイントをまとめておくことにします。

  • どうしたら子どもが英語を話せるようになるのか?
  • 言語習得には、子どもにとって『社会的便益(具体的には「人とのつながり」)が必要』
  • だから英語を習得するには「英語を使えば大切な人と理解し合える」という子どもの気持ち、モチベーションが不可欠である
  • 英語に関しては、(親であれば)誰でも子どもに教えることができる
  • なぜなら、一番大切なのは、英語のスキルではなく、「母親(父親)であること」だから
  • 子どもの英語に対する影響力を比べると、どんなネイティブスピーカーよりも、母親のほうが大きい。
  • そうはいっても、ママも家事や子育てといった母親業に忙しい。
  • そこでまずはバイリンガルキッズを育てることを目標にするのではなく、わが子に英語に親しんで、好きになってもらうことを目指す。
  • 英語に親しんで好きになってもらうとは、英語に対するプラスの感情を持つこと
  • 英語に対するプラスの感情を持てれば、その後教科として英語を勉強する際の原動力にもなる
  • ただしそのために、日々の会話を日本語から英語にする必要などはない
  • もしママがある日突然英語だけを使い出したら子どもは戸惑ってしまい、家庭の雰囲気を壊し、家族にとっても大きなストレスになってしまう(言われてみればそうですよね!)

そこで結局何をするのかというと、

  • 子どもをほめたり励ましたりするときに、英語を使う

これだけです。

これなら本当にうちでもできそう!

日米の子育ての違いのひとつに、アメリカのほうが子どもをすごくほめるというものがあります。カリンさんにとっては「ほめる」ことはあまりにも自然なことでしたが、共著者の真由子さんとの会話がきっかけでとなって「ほめる」ことについて研究し、その成果が本書に入っているフレーズ集というわけです。

  • ほめ方には一定のルールがあり、
  • 結果ではなく、努力をほめる
  • ほめるタイミングが重要
  • ほめるときは本気でほめる
  • 説明してほめる
  • 外見のほめすぎに注意

といった「ほめ方」のポイントについての説明も目からウロコでした。 英語子育てに興味のあるすべての方にとって大きな気づきを得られる本なのではないでしょうか。

また共著者でこの本の中身を自分のお子様たちに実践されている日本人ママ・黒坂真由子さん(英語手帳の担当をされている方らしい)の「日本人ママからの目線」「Japanese mamaから」というコラムなども参考になります。忙しいママ・パパができることからという視点から書かれた暖かいまなざしを感じます。すべてを引用したいと思うほど素敵な本です。

書いてあるほめ言葉フレーズも今すぐ使いたい素晴らしい言葉ばかり!我が家でよく見る海外ドラマでも耳にするフレーズも出てくるので、本当にネイティブが良く使う自然なフレーズばかりが載っているのだと思います。

本書の「はじめに」と「プロローグ ママだからできる!英語でほめよう えいごで話そう」だけでも書店で手に取って読んでみると良いかもしれません。

また英語子育てだけではなく、普段の子育てにも役立つ考え方を教えてもらえる気がします。

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全(本書内で紹介されていました)

英語手帳

今読んでる英語子育て本

「はじめての親子英会話」ではNHK Eテレ「えいごであそぼ」のBUB役の(Ryan Dreesさん)がナレーションを担当しています。親子英会話本のCDって女性のナレーションが多いので、ちょっと新鮮でした。しかもうちのちぇぶちゃんはBUBのファンなので、たまに流すとあれ?という顔をして駆け寄ってきます。子どもは本当に耳がいいのですね。

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そんなちぇぶちゃん、最近1歳3か月になりました。ますます元気いっぱいです。