11月6日に放送されたTBSドラマ『コウノドリ』第4話の感想と11月13日放送予定の第5話の内容についてです。
ドラマ第4話の感想
第4話は『コウノドリ』第1巻TRACK 2 切迫流産がベースとなっていました。
妊娠21週1日の妊婦・田中陽子(河井青葉さん)が異変を感じ、夫の淳(和田正人さん)の小型トラックでペルソナ総合医療センターにやって来ます。車に乗っている途中で破水してしまった陽子は、切迫流産(流産しかかっている危険な状態)という診断結果でした。
破水したといっても陽子の場合は子宮の中にまだ羊水が残っている高位破水のため、赤ちゃんが助かる可能性があります。ただ、赤ちゃんがまだ小さすぎて外に取り出すと助からない状態のため、もう少し大きくなるまで妊婦は入院し絶対安静にしていなければなりません。目標は24週、推定体重500gを超えるまで。
そして、仮に24週で無事出産して赤ちゃんの命が助かったとしても、赤ちゃんには脳性まひ、視力障害、慢性呼吸不全が残る可能性があります。
田中夫婦は赤ちゃんを助けるか助けないかという過酷な決断を迫られ、2人は悩みうろたえながら、最終的には妊娠を継続し赤ちゃんを助けるという決断をします。
その後、24週まであと少しというところで陽子の陣痛が始まってしまい、担当医の下屋加江(松岡茉優さん)からコンサート開演直前の鴻鳥サクラ(綾野剛さん)にオンコールが…。
「すぐに帝王切開しないと赤ちゃんを助けられない」と主張する下屋に対し、「今の週数では赤ちゃんよりも母体優先でなければならない」とサクラが諭します。
サクラは下屋に対して、23週という超早産で産まれる赤ちゃんのリスクと23週で帝王切開をするという母体へのリスクを夫婦に伝えたうえで、夫婦が望んで初めて帝王切開ができると言います。
超早期の出産で赤ちゃんの生存可能性は50%以下、帝王切開により母体が危険にさらされるリスクもあるという状況で、田中夫婦が出した結論は「赤ちゃんを助けたい」というものでした。
帝王切開手術は成功し、赤ちゃんは無事に生まれます。母体も無事でした。
ドラマでは、本当にとても小さい赤ちゃんが登場していました。私がおよそ40週で産まれた自分の子を見たときもすごく小さいと感じたので、500gに満たない赤ちゃんは本当に小さいのだと思います。その赤ちゃんの本当に小さな手が、パパとママの指をつかむシーンは泣かずに見ることはできませんでした。
低体重児として産まれるとその後も油断はできません。大きく育つように丁寧に丁寧に見守って育てて、それでも重い障害が残る可能性が高いのです。
もし自分が田中夫婦の立場に立たされたらと思うと恐ろしくなります。
本当に過酷な状況です。
今回は、実質的に田中夫婦の出産のお話しだけだったのでストーリーがわかりやすく、夫婦の置かれている状況を自分のことのように感じることができ感情移入しやすかったです。
第5話のあらすじ
『コウノドリ』第2巻TRACK 4 未成年妊娠 がもとかな?原作では高校生のカップルですが、ドラマではなんと14歳の中学生が妊娠するようです。
産科と新生児科をまとめる周産期母子医療センターのセンター長を務める今橋貴之(大森南朋)のもとへ、“NPO法人ツグミの会”の代表者が訪れた。
ツグミの会は、親の養育が受けられない子供と、子供が欲しくても授からない夫婦をつなぐ、特別養子縁組をサポートする会。中絶や虐待、産み捨てから、より多くの赤ちゃんを守るため、ペルソナ総合医療センターの協力を得たいという。
そんな折、院長・大澤政信(浅野和之)の紹介で、中学2年生の少女・吉沢玲奈(山口まゆ)が、母親の昌美(中島ひろ子)に連れられて鴻鳥サクラ(綾野剛)の診察を受けにきた。
玲奈は妊娠8ヶ月。すでに堕胎できない状況の玲奈にサクラは、若い年齢での出産について丁寧に説明しようとするが、本人はまるで他人事。自分が母親になるという覚悟もなければ、新しい命が宿っている自覚すらない様子。
お腹の子の父親・元倉亮(望月歩)も同級生で、当事者二人がまだ中学生のため、今後のことを両家の親が話し合ったというが、亮の父親の一方的な発言で話は平行線。赤ちゃんを誰が育てるのか決まらないままだ。
一方、サクラは懐かしい人と偶然の再会を果たす。蘇った幼い頃の記憶の中には大切な人たちとの優しい時間があった。
──日に日に大きくなっていく玲奈のお腹。幼い2人の赤ちゃんは、どんな運命をたどるのか…。
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