12月4日に放送されたTBSドラマ『コウノドリ』第8話の感想と12月11日放送予定の第9話の内容についてです。
ドラマ第8話の感想
第8話は『コウノドリ』第2巻TRACK 5 無脳症、第6巻TRACK 20 口唇口蓋裂 の両エピソードが登場。ドラマでフィクションとわかっているからまだ見ていられますが、もし当事者になったらと思うと気分が重苦しくなってしまう内容でした。
鴻鳥サクラ(綾野剛さん)が診察した妊婦・川村実咲(中村ゆりさん)は、妊娠37週を迎え経過も順調と言われます。それにも関わらず、お腹の赤ちゃんが動くたびに苦しいとサクラに訴えていました。実は、実咲は2年前サクラにとって忘れることのできない悲しい出産を経験した妊婦。その時の赤ちゃんは無脳症で、たとえ生まれても外の世界に出ると生きていけません。そのためそのときは人工妊娠中絶を選択したのでした。実咲は2年経った今でも、無脳症の子を中絶したという事実をまだ乗り越えられないでいます。
ドラマ後半、コンサートで演奏中のサクラに実咲の出産が迫っていることを知らせるオンコールが…。サクラはコンサートを切り上げ実咲の出産立ち合いのため病院に急行します。サクラが励ましの声をかける中、実咲は2年前の中絶を乗り越え無事赤ちゃんを出産したのでした。
初めての妊娠で幸せいっぱいの妊婦・土屋マキ(谷村美月さん)は、診察で四宮春樹(星野源さん)にお腹の赤ちゃんが口唇口蓋裂であることを告げられショックを受けます。四宮はマキに手術をすれば治る疾患だと淡々と説明しますが、マキは受け入れられずどうしていいかわかりません。このあと口唇口蓋裂についてネットで検索しまくるマキの姿は、私の妻が妊娠について不安を感じたときに調べていた姿と重なり他人事とは思えませんでした。マキの担当を引き継いだサクラが丁寧に説明しても、やはり受け入れられない夫婦の姿に新生児科の白川領(坂口健太郎さん)は「大袈裟に騒ぎすぎでは?」と言い放ちます。今橋貴之(大森南朋さん)は黙って白川に口唇口蓋裂の子を持つある親の手紙を渡します。その手紙を読んだ白川は態度を改め、マキを安心させようと温かい言葉をかけるようになります。そんな努力の甲斐あってか、マキは赤ちゃんを産んでその子の障害と向き合って生きていくことを決断し、廊下であった四宮に「妊婦にはもっと優しくするように」と告げるのでした。
また、第6話に登場した不妊治療に苦しんでいた相沢美雪(西田尚美さん)が再び登場。体外受精によって妊娠したことが判明し、美雪は喜びます。
第9話のあらすじ
第9話は四宮のエピソードが急展開を迎えます。これは第8話と同じくコミック第6巻TRACK 20口唇口蓋裂 の中で描かれているお話です。また、第7巻TRACK 22 NICU (新生児集中治療室)から、切迫早産でなんと23週で生まれてしまった小さな赤ちゃんのエピソードが登場します。
6年前、四宮春樹(星野源)の患者が出産時に亡くなった。母親を助けられず家族を不幸にしてしまった自分を責め続けていた四宮は、そのとき生まれたつぼみちゃんの病室を毎日訪れ見守ってきた。
そんな中、四宮がカイザーの手術中に、つぼみちゃんの容体が急変したという報せが入る…。鴻鳥サクラ(綾野剛)をはじめ同僚たちもつぼみの病室に急いで向かう…。
ある日、23週で切迫早産になった妊婦・小泉明子(酒井美紀)が救急搬送されて来る。産科と新生児科のチーム医療の協力で、小さな赤ちゃんが誕生するが、明子も夫の大介(吉沢悠)も、いくつもの管に繋がれた小さなわが子の姿に息をのむ。
新生児科医の新井恵美(山口紗弥加)からの説明で、赤ちゃんの状況とこれからのリスクの過酷な状況に、大介はなんで助けたのかと新井を責め立てるのだった。それでも新井は献身的に赤ちゃんの看病を続け、保育器から離れない一途な姿に、新生児科の部長・今橋貴之(大森南朋)は一人で抱え込みすぎだと心配する…。
一方、不妊治療の甲斐あって妊娠した相沢美雪(西田尚美)は出生前診断をするか迷っていることをサクラに打ち明ける。
妊娠できたことは嬉しいが、38歳という年齢での出産に、生まれてくる赤ちゃんに異常がないか気になっているという…。
突然訪れた厳しい現実に打ちのめされる家族。
そして、その姿を前に苦悩する医師たちは、試練を乗り越えることができるのか─?
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