最近のささやかな楽しみは、NHK BSプレミアムで朝放送されている「あまちゃん」の再放送。ドラマもいよいよ来週が最終週「おらたち、熱いよね!」です。
最終週といえば、薬師丸ひろ子さんが演じる鈴鹿ひろ美が潮騒のメモリーを歌う回(10月1日となるはず)が印象的。
薬師丸ひろ子さんの歌をあの絶妙なタイミングでやるなんてすごい演出だと改めて思います。初めてあの回を見たときは、うかつにもちょっと泣いてしまいましたが、今回再度見たときどう感じるか、自分の反応が楽しみです。
ママが救われる子育て番組
子育ての疑問に答える本が出版されたことがきっかけで知ったNHK Eテレの子育て情報番組「すくすく子育て」も最近の気になるテレビ番組のひとつ。
先日たまたま「育児疲れ~ママたちの反響から~」というテーマの回を見ました。
「育児疲れ」というのは、毎日わが子とほとんど2人きりの状態で過ごすママが毎日の育児に追われ心も体も消耗してしまうことを指します。
自分が育児疲れということに気づかないぐらい毎日張りつめた状態で頑張って育児をされているママも多いようで、初めてこのテーマを取り上げたときには番組を見て自分のことだと思い泣けてきたというママがたくさんいらっしゃったようです。
番組の中では
- 育児疲れをパパにわかってほしい。どうすればいい?
- パパが育児の大変さをわかってくれない。どうすればいい?
- 子どもを誰かに預けずに、育児疲れを解消する方法は?
- 「ひとりになれる時間がほしい」と思うのは自分勝手?
- 育児疲れを相談できる場所は?
といった相談に対して、2人の専門家が答えています。
中でも、「子どもを誰かに預けずに、育児疲れを解消する方法は?」の相談に対する回答が印象的でした。この相談をされたママは、子どもを預けることに罪悪感を感じてしまうとのことでした。
回答者の1人 大日向雅美先生によると「子どもと一緒にいる状態では、育児疲れはほとんど解消できない」とのこと。
「子どもが泣きわめく」「子どもが走り回る」「子どもが部屋を散らかす」というように、育児疲れの源は子どもです。その子どもと、いっときも離れずに、育児疲れを解消することはできません。
「子どもと毎日一緒にいて、毎日笑顔でいることはできない」とママが自覚することが、子どもを愛するための第一歩でもあります。
また倉石哲也先生は
現代のママたちは、「きちんと育児しなければ」「失敗が許されない」という強迫観念を強く持っているという研究データがあります。そのため、少しの間でも子どもを預けることに対して、罪悪感を持ってしまうのだと思います。
しかし、「人に預ける」「人に頼る」ということは、人間が生きていく上ではとても大事なことです。
人の力を借りる勇気を持ってください。
と回答されています。
わが家のケースを思い出してみると、ちぇぶちゃんがもうすぐ2歳になる今でこそ少し落ち着いてきたものの、1歳途中までは子育てに追われ、毎日家の中は戦闘状態のようでした。(ちぇぶちゃんと戦っているというわけではありませんよ。)
妻もやはり「きちんと育児しなければ」「失敗が許されない」という強迫観念に悩まされながら必死で育児してきたと思います。
自分が育休を取ることにした時、妻は心身ともに弱っていましたし、人に頼るということが難しい状況にあった妻の負担は相当大きかったのではないかと想像されます。(って他人事じゃないですが…)
ちょっと思い出してみると、一番大変だったときは、子育てのテレビ番組を見ることすら思いつかないような余裕がない状態でした。
そんなテレビを見ることすら思いつかない余裕がない状態というか、そのような事情を見越してか 番組の公式ホームページ には番組の内容のポイントが簡単にまとめられています。読みやすく、役立つ情報もたくさんあります。
大変なときでも、気になるQ&Aを読み返してみるだけでもだいぶ違います。常に使うわけではないけれど、いざという時に役に立ちそう。
相談者のママ達と専門家のやり取りなどを見ていて、「この番組、実はパパこそ見るべきなんじゃないかな」と思わされる内容でした。ぶっちゃけ、パパがもう少しママのことを気にして気遣ってあげるだけでもママの気持ちが少しラクになるのではないでしょうか?夫婦で番組を一緒に見て会話をするきっかけにしてもいいかもしれません。
ちなみに、子育て関係の本を多数出版されている大日向雅美先生のQ&Aが読めるページがありました。回答日は古いですが、今でも通用する内容がたくさんあるように思います。