わが家ではサリー ウォードさんの『語りかけ育児』の本を意識して、ちぇぶちゃんに語りかけするよう心がけています。
特に口から生まれてきたと言われるほど話好きな妻と違って、放っておくと「男は黙ってサッポロビール」というノリでずーっと黙って何も話さないでいる私のような人間の場合、意識して語りかけるようにしないとダメです。
(1970年は私もまだ生まれていません。地元が札幌なので…)
というわけで、1歳1か月から1歳3か月までのポイントを拾っておきましょう。
1歳2か月までに、話しことばは4つか5つの単語を繰り返し使えるまでに発達し、お気に入りの単語が出てくることもあります。(167ページ)
うーん。うちの子はもう少しかも…。
「何か言え」と強制しても話せるとは思えません。言葉が出てくるのは焦らず待つしかないようです。
赤ちゃんはまだたいてい、指さして「ア、ア」と言って、コミュニケーションをはかります。
(中略)
ものまね上手になり、動物の鳴き声や乗り物の音だけでなく、おとなの使う単語もまねしようとします。よその赤ちゃんの使う音もまねします。
これは何となくできているような気がするような、しないような…。
赤ちゃんはたくさんのことばとその意味を結びつけています。また、短時間なら絵に注意を向けて、絵とその名前を関連づけられます。これができるためには、赤ちゃんとおとなが同じものに注意を向けて、おとながことばで絵の説明をする必要があります。
この時期に、赤ちゃんの注意が向いているものについて話すことが大切です。これを通して赤ちゃんは、おとなの言うものに注意を向けることができるようになります。(中略)ひとり遊びのときよりおとなとやりとり遊びをしているときのほうが、赤ちゃんが注意を集中していることがわかっています。(169から170ページ)
今までどおり絵本の読み聞かせや、口下手なりに話しかけるように心がけよう。
それから「聞く力」については注意が必要のようです。なんと赤ちゃんは「聞いた音を理解しようとしているとき、ほかのことはできない」というのです。
まわりがにぎやかだと、赤ちゃんは黙り込んでしまいます。愛嬌を見せてほしいときに限ってと思うかもしれませんが、これは愛想が悪いのではなくて、まわりの音を全部聞いてわかろうとして、とても忙しいからなのです。そのうえ声まで出せなんて、無理というものです。
(171ページ)
1歳2か月と3か月
知能と言語の発達は車の両輪です。言語が発達するには、知能があるレベルまで発達することが不可欠ですし、また、言語発達が知能の発達を促すようになります。(173ページ)
引用してませんが、立って歩いたり積み木を積んだりという運動面は本の記述からして問題なさそうです。
具体例
■始める前にチェックすること
赤ちゃんと一緒に床にすわり、顔が同じ高さになるようにしてください。おもちゃはふたりから手の届く範囲に置いて、一緒に注意を向けられるようにしてください。
赤ちゃんは部屋の中を動きわるかもしれません。その場合は赤ちゃんについて歩きましょう。お母さんが近くにいれば、赤ちゃんはお母さんのことばや発する音を全部聞き取れます。(178ページ)
■話し方
◆赤ちゃんの注意しているものに気づきましょう
おとなと赤ちゃんが同じものに注意することができればできるほど、のちのち赤ちゃんのことばは豊かになり、文も複雑になることがわかっています。
(中略)
これまでと同じように、赤ちゃんがおもしろいと思っているものについて話しましょう。質問や指示は絶対してはいけません。(179から180ページ)
「質問や指示は絶対してはいけません。」というのは、赤ちゃんが「聞くこと」の妨げになってしまうからだそうです。
ただ実際に赤ちゃんを相手に話してみると質問や指示をしないというのはなかなか難しいです。
その他のポイント
◆聞くことを楽しめるように手助けする
◆短く簡単な文を使う
◆こころもちゆっくり、大きめの声で話し、声にさまざまの調子をつける
◆繰り返しをたくさん使う
◆赤ちゃんが出したのと同じ音を赤ちゃんに返す
◆状況に合わせたおもしろい音を出してみる
◆赤ちゃんの言いたいことに応える
◆あなたの言いたいことを赤ちゃんに見えるように示す
■できる限り「否定的な」話し方を避ける
…という感じです。
「赤ちゃんの言いたいことに応える」については、最近読んだ『間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルール第10章「言葉を覚える早道を誤るな!」にもこんな記述がありました。
最新の科学的研究に学ぶ最も重大なことをひとつ挙げるならこれだ。"基本的なパラダイムはくつがえされた"。何よりも肝心な情報は、おびただしい言葉を赤ちゃんの耳に注ぎ込むことではなく、赤ちゃんから流れ出してくる情報、つまり赤ちゃんが口と目を使って伝えようとしていることを汲み取り、それにふさわしい反応を返すことだと言う。
(中略)
つまり、赤ちゃんの言葉を促すメカニズムのひとつは親のおしゃべりなどではないということ。赤ちゃんが親から聞かされる言葉ではなく、親がタイミングのよい愛情のこもったスキンシップとともに示す反応なのである。(244ページ)
ちぇぶちゃんメモ
今日から、自分の両手を使って「いないいないばあ」をするようになった。